医療機関との連携②

では、山本さんに対するアプローチを開始します。

今日は、デモンストレーションも兼ねていますので、周りの方にも、何をしているのか説明をしながら行わなければなりませんが、精一杯頑張ります。

【立位体前屈チェック】

やはり、骨盤が動いていません。

まず、今日の目標を設定します。

山本さんは、日常生活の中で、まず寝起きするのが、痛みを伴い大変なようです。

痛くて寝返りも満足にできない。

これでは、生活に支障を来してしまうので、今日は、安心して寝起きや寝返りが出来るようにする!

これを目標に設定しました。


【後頭骨と仙骨の連動】

【腰椎のモビリゼーション】

【脊柱ラインの調整】

【仙腸関節の調整】

【腹筋下部繊維の促通】

【前脛骨筋と腸腰筋の連動性強化】


【腰椎回旋筋群の促通】


【上部胸椎の調整】


【肩甲骨・肩甲帯のモビリゼーション】

【三角筋後部〜僧帽筋中部〜菱形筋の連動】

こんな感じでアプローチして行きました。


肩周りも楽になり、左肩甲骨周りに出ていた痛みもほぼ消えました。


写真にはありませんが、寝返りも寝起きも問題なく出来るようになりました。


立位体前屈も、だいぶ出来るようになりました。


上部胸椎の脊柱起立筋群もだいぶ活性化されたので、猫背だった姿勢が良くなりました。

後日、山本さんから、ペインクリニックの予約をキャンセルするとの連絡も頂きました。

めでたし、めでたし(^。^)

湘南鎌倉総合病院 人工膝関節センター

たつみ先生、原先生、理学療法士の皆さん、

そして、未来の医療の役に立てればと、お辛い症状の中、お越し頂いた山本さんに心より感謝申し上げます。

 

医療機関との連携

時はさかのぼる事、今から二年前。

2014年12月22日

湘南鎌倉総合病院 整形外科人工膝関節センター長 たつみ先生からお声かけ頂き、

「運動療法とエネルギーヒーリングの臨床セミナー」を行いました。


医師とPTさんの目の前で、実際の患者さんに施術するという、かなりアウェイな感じのセミナーでした。

でも、このお陰で、自分のアプローチに自信がついたのも事実です。

この場を作って下さった、たつみ先生には本当に感謝をしています。


あれから、二年の月日が流れ、再びここに立たせて頂くことになりました。

しかも、その様子が、雑誌Latticeにも載るという事で、かなりのプレッシャーがかかりました。

そして、今回の患者さんは、私の知り合いを連れて来ました。


昨年8月の選挙フェスで、素晴らしいホピスの演奏を聴かせてくれた音楽家の山本雅士さん。

この時、お目にかかった時はお元気だったのですが、最近のFBの投稿を拝見すると、肝炎で入院して凄い黄疸が出ている姿がUPされていたり、退院後も色んな病院に通院されて、整形外科や泌尿器科、ペインクリニック等を転々としているご様子でした。

どうやら、17年前に首と腰のヘルニアで手術をしてボルトを入れてから、様々な症状が出て苦しまれているようでした。

MRIの画像を、たつみ先生と原先生が、チェックし、現状を把握します。


ご本人から病歴や現在の症状、主訴を確認します。

次に、理学療法士の皆さんが、筋肉反射テストで、腰椎のボルト影響を調べます。

まず、大腿直筋のテスト。


腸腰筋のテスト


前脛骨筋のテスト。


次に、首のボルトによる影響を調べます。


三角筋前部のテスト。

三角筋後部、僧帽筋下部のテスト


一通りのチェックをした後、私がデモンストレーションを行うのですが、その前に皆さんで評価をして、どのようなアプローチをするかディスカッションしました。


これが、とても良い時間だったと思います。

理学療法士の皆さんが、山本さんを何とか助けたいと思う気持ちも伝わって来て嬉しくなりました。


では、いよいよ修整する為の運動療法のデモンストレーションに入ります。

頑張ります(^。^)

【つづく】

いい医者になろう!②

12/29にアップした、雑誌「Lattice」の取材。


今日が、2回目です。

来春から医大生になる高校3年生二人と、今日は、湘南鎌倉総合病院にやって来ました。

ロビーが、二年前とはガラッと変わってリゾートホテルのようでした。

本日は、お世話になりますが、どうぞ宜しくお願い致します。


まずは、応援室へ。

整形外科・人工膝関節センターの巽先生と二年振りの再会。 インタビューする医学生二人も緊張気味(^。^)

そんな、整形外科医を目指す二人に、

たつみ先生が幼少期からの貴重なお話をたくさんして下さいました。

こんなお話しをスーパードクターから直接聞ける機会は滅多にありません。

私も、知らなかった事が多く、しかも命を落としかけた経験や幽体離脱のお話し、自然治癒力のお話しまで、多岐に渡ってお聞きする事が出来ました。

その後、セミナールームに移動。

私がドクターや理学療法士さんに向けて勉強会を行います。

実際の患者さんに、私が運動療法を施します。

まずは、先生方と、MRIの画像を見て患者さんの現状を探ります。
医学生二人も真剣に覗き込んでいました。

彼らが、どの様なレポートをして、どんな記事になるのか!

今から楽しみです。

尚、このセミナーの模様は、近いうちに、書かせて頂きますのでお楽しみに(^。^)