今日は
NPO法人マギーズ東京
3周年記念イベント上映会に
行ってまいりました。
マギーズ東京は、
がんになった人とその家族や友人など、
がんに影響を受けるすべての人が、
とまどい孤独なとき、
気軽に訪れて、安心に話せる、
また自分の力をとりもどせるサポートもある
英国生まれのマギーズがんケアリングセンターです。
そのマギーズ東京のイベントで、
映画「がんになる前に知っておくこと」の
上映会が行われました。
現在、
日本人の二人に一人が癌になる時代です。
三人に一人が癌で亡くなります。
そんな時代に生きる私たちは、
ある日、癌を宣告される可能性が非常に高いのです。
自分でなくても、家族や友人、職場の同僚などが宣告される場合もあります。
癌を宣告された時は、
誰でも目の前が真っ暗になり茫然自失になります。
本人だけでなく家族も同じように動揺すると思います。
主治医は、
治療方針は立てられても、
患者の精神的なショックや動揺までをケアすることはできません。
追い詰められてしまった、
一人一人に寄り添い、
勇気や生きる活力を与えてくれる場所。
これは、本当にありがたい場所だと思います。
ただ、
私がこの映画を観て気になったたことは、
患者さんにとっての選択肢を
限定していることです。
映画の中で、
「標準治療」という言葉が出てきます。
手術、抗がん剤、放射線治療という三大療法に加え、
分子標的薬、ホルモン療法、支持療法、緩和ケア等を
組み合わせて行く治療です。
「それぞれの癌に応じた“標準治療”を行なって行くことが、科学的にも実証された一番効果的な治療法なのです。」
と、
映画の中で医師が語っています。
また、早期ガンは、手術と強めの抗がん剤で完治させることが出来るけれど、進行ガンは治すことが不可能だそうです。
進行ガンは、抗がん剤をうまく使いながら癌と共存して行くことを目指し、その方が自分の人生を歩きながら人生を終えられるようにするそうです。
医師は多忙なため、事務的に患者と向き合う事が多く、言葉が足りなかったりする事から、患者が病院での治療をやめて、代替療法に走ってしまうケースがあるそうです。
この映画では、
一切、代替療法を認めていません。
代替療法は科学的なエビデンスが無いとのことでした。
マザーズ東京さんには、医学の知識を持った看護師や心理士、栄養士などが在籍していて、患者さんの悩みや負の感情を聞いてくれて解放してくれます。
また、医師との折り合いが悪くなってしまった患者さんとの間に入り、
患者さんが、勇気を持って、「標準治療」に取り組めるよう、心のサポートをしてくれる所です。
もし、癌で苦しんでいる方やご家族がいらっしゃったら、ぜひ参考にして頂ければと思います。
ただ、
私がガンになったとしても、
この道は通りません。
なぜなら、
現代医療に頼らず完治した方や、
現代医療に頼っていたのに医師から見放されて、仕方なく代替療法をやったら完治してしまった方など、
たくさんの方に会い、お話しを聞くことが出来たからです。
逆に「標準治療」であっという間に、この世を去ってしまった知人も数多くいます。
「例えガンを患ったとしても、生きる目的や目標、生き甲斐を失ってはいけない!」
という考え方には賛同します。
勇気を貰って、強くなった時に、どの道に進むか!
何を選ぶのか?
人生は哲学ですね。