万座温泉にも、
やっと冬がやって来ました!
万座温泉日進館で宿泊者対象に開催している健康プログラム。
私もこちらで講師を務めてから三年が経ちました。
万座温泉は日本有数の湯治場で、一年間を通して多くの湯治客が訪れます。
ですので、
健康プログラムも、
高齢者や障害を持たれている方に向け、多くの方が悩んでいる変形性腰椎症や膝関節症、股関節症、骨粗相症などの改善、肩コリ腰痛の改善などを目的とした運動療法が主な内容でした。
最近、
果たしてそれで良いのだろうか?
という疑問が浮かぶようになって来たのです!
今年の漢字は「災」
西日本豪雨をはじめ台風や地震の被害をもろに受けた年でもありました。
西日本豪雨での死者は227名、未だに行方不明の方もいらっしゃいます。
その内の7割以上が60歳以上の高齢者だそうです。
高齢者や低体力者を指す「災害弱者」という言葉も生まれてしまいました。
普段、人の手を借りる事なく生活できている高齢者でも体力レベルは3歳児程度と言われています。
浸水が足首くらいの高さになっただけでも、逃げる事が不可能になってしまいます。
万座温泉日進館に来られているご年配のお客様にお聞きしても、
もう何十年も走った記憶がなかったり、ジャンプした記憶がない方がほとんどです。
イスの上に立って頂き、
「ここからピョンと飛び降りてみて下さい。」
と言ってみると、
「そんな事をしたら、大怪我をしてしまいます!」
という答えが返って来ました。
これでは、先が思いやられます!
何とかこの状況を打破しなければならない!
そこで、
今日までの三日間。
クリスマス特別企画として、新たな試みをしてみました。
万座温泉日進館にご旅行や湯治で来られているお客様が、果たして、どの程度の体力レベルなのか?
まずは、知ることから始めることに!
今までの、やさしいプログラムではなく、運動強度を上げて、体育会系のプログラムをやってみました。
ポスターもガッツリ系にしたのですが、フタを開けてみたら大盛況。
超満員でした!
今までの、どなたでも無理なくできる運動ではなく、
「付いてこれる方だけ付いて来てください!」
というスタンスで臨みました。
ところが、
大半の方が、「キツい!キツい!」と言いながらも、楽しんでやって下さいました。
中には、途中で脱落して畳みに倒れ込む方もいらっしゃいました。
それでも、終わった後は、達成感と体を動かした気持ち良さを実感して、皆さん、喜んで帰って下さったのです。
実際には、最低でもこの程度の運動をしなければ、真の健康は得られないと思っています。
何もしなければ、毎日、老化し続けて、最後は幼児レベルの体力になり悲しい結末を迎えることになるのです。
健康プログラムをさらに進化させて行く為に、これからも色々と考えて行きたいと思っています。