現在17:20
千葉県旭市、飯岡海岸の夕暮れです。
10年前の3月11日17:20
この地は、
東日本大震災の津波で、
壊滅的な被害に遭いました。
この震災により、
14名の命が失われました。
津波による損壊は、3819世帯。
あの悪夢の震災から、
もうすぐ10年を迎えようとしてますが、
3日前の土曜日に、福島、宮城沖で、再び大きな地震がありました。
この地震で、
10年前の悪夢が甦った方も多かったのではないでしょうか?
さっきまであった日常が、消えてしまった
旭市防災資料館では、
当時の様子が生々しく、
資料として、展示されていました。
まず、
15:50に4.5mの高さで、
第一波の津波が来ました。
第二波が、16:20に2.3mの高さ。
そして、
甚大な被害を起こした7.6mの第三波が、
17:20
第二波が2.3mと低くなった為に、
油断があった。
そこに、
特大の第三波が襲ってきて、
逃げ遅れた人が出てしまったと、
館長の戸井さん。
当時の状況を詳しくお聞きする事ができました。
忘れじの時
JA共済の時計台。
津波が押し寄せた
17:26の時刻で止まっています。
海岸には、
慰霊碑が建っていました。
津波の高さが記されています。
4mの高さの堤防では、
防ぐ事ができなかったのです。
大自然の猛威の前では、
人間は無力に等しい。
でも人間には、祈ること、手を合わす事ができます。
人間の手には、10本の指があります。
「十」という字は「拾」とも書きます。
「拾」は「手」を「合わす」と書くのです。
最後の最後は、
この力に頼るしかないと思っています。
だったら普段から手を合わすべき!
今日の日の入りは、
この地を津波が襲った時刻と同じ
17:20
様々な思いを胸に、
沈んでいく夕陽を眺めていました。
合掌。