現在、
介護認定を受けられている方は、
全国で約600万人いると言われています。
こちらは内閣府の資料ですが、
年々、介護人口が増えて行っているのがわかります。
最新の情報で、2014年までしか載っていませんが、2014年で、591万人ですね。
先日、アメリカスポーツ医学会のセミナーを受けに行って来たのですが、高齢者の運動不足による体力低下がサルコペニアやフレイル(虚弱)を引き起こし、様々な疾患や介護が必要になるような状況を引き起こしているというデータを二日間に渡って勉強して来ました。
私も普段、高齢者と接する事が多いのですが、その中で感じている事として、一番怖いのが転倒です。
転倒して頭部を挫傷したり、大腿骨を骨折するケースがとても多く、この転倒した日を境に、一気に体力が低下してしまい、二度と自分の足で立ち上がる事のないまま人生を終える方が多いのです。
普段の運動習慣がこれらを予防するには一番良いのですが、なかなか定着しないのが現状です。
運動習慣がある方は、人口の約20%。
単純に、体力向上や健康維持の為の運動は、つまらないので続きません。
スポーツとして楽しみながら、運動を続けている高齢者はとても元気ですね。
この差は本当に大きいのです。
今、写真で紹介している男性(80歳)は、太極拳を趣味で続けられているのですが、さらなる進化を目標に私のパーソナルトレーニングを受けられています。
こういった方は、将来、介護になる事はまずありません。
正直、現在の40代〜50代よりも身体機能が優れていると思います。
バランスボールを使ったトレーニングは、バランス感覚は元より、自分が普段意識して動かす事が出来ない筋肉群や神経系、脳に至るまで、短い時間で活性化することが出来ます。
激しい運動ではない為に、心肺機能の低下している方や、内疾患のある方でも、比較的安全にできる運動です。
ボールを使う特性上、種目によっては転倒や打撲等の危険もありますので、指導者の元で正しいエクササイズを行う必要はあります。
バランス感覚やバランス筋群、反射神経系を活性化する事で、日常生活での転倒防止にも繋がり、運動能力、筋力や柔軟性、体力全般を向上してサルコペニアやフレイルを予防する事も出来ます。
医療法人 宇佐神クリニック院長
宇佐神正海先生(87 歳)も、
バランスボールでのトレーニングを日常生活に取り入れています。
一人でも多くの方が、他者の力を借りる事なく、思い描いた人生を全うされる事を願っています。