人生は、巡礼です。
歩きながら祈り、祈りながら歩く、
話しながら歩き、歩きながら話す、
永遠を思い考えながら歩き、歩きながら思い考える……
神の創造の働きを賛美しながら。
巡礼は心と体の健康のため、信仰を深めるために最高です。
(東京大司教 ペトロ 岡田武夫)

今、成田の北ウイングにいます。

この不思議な縁がなければ、ここにいる事はありえませんでした。

まさに天から導かれたとしか言いようがありません。

サンティアゴ巡礼に向かう人々の目的は様々。

基本的にはカトリックの巡礼路なので、キリスト教の信仰を深める為に歩く方が多い。

キリスト教の信者ではない人も、多く訪れます。

人生を見つめ直す為であったり、自分探しであったり、限界に挑戦するため、文化的興味など多種多様です。

私もキリスト教の信者ではありませんし、宗教家でもありません。

もちろん仕事で行くので、最大の目的は、ここまでトレーニングを積んで来たクライアントが、無事に巡礼路を踏破できるようサポートすることです。

ただ、

それだけでは無いような気がします。

カミーノの著者、

シャーリーマクレーンもキリスト教の信者ではありませんでした。

(以下抜粋)

北スペインに、サンチャゴ・デ・コンポステーラ・カミーノと呼ばれて、何世紀にもわたり、多くの人々がたどった有名な巡礼の道がある。

その「道」という意味の「カミーノ」は、銀河の真下に横たわり、大空にある星々から流れ出しているエネルギーを反映しているレイ・ラインに沿っていると言われている。

東洋哲学では、この地球上の霊的な生命の力は、プラーナとよばれている。

このプラーナは太陽の生命力としっかりとつながっており、すべての生命にエネルギーを与えている。

この生命力はレイ・ラインと呼ばれているエネルギーの線にそっている場所で、特に強烈だと言われている。

これらのレイ・ラインは地球の霊気の基本構造を形作っている。

レイ・ラインは通常ほとんどまっすぐに伸びているが、幅と強さは場所によって異なっている。

レイ・ラインの交わる場所は、砂時計の形をしており、中央の低い部分が地球の表面と交差している。

レイのエネルギーは、地表の上部と下部に半々に存在している。

そのエネルギーは非常に高い波動を発しており、

人の意識がこの高い波動に触れると、思考、体験、記憶が明晰になり、啓示がおこるそうだ。

レイ・ラインのエネルギーは、人間の脳を作っているエーテル体と物質の波動の波動数をたかめる。

このエネルギーの刺激によって、いままで抑圧されていた意識的な気づきや情報が上面に表れてくるのだ。

このエネルギー を受けた人は、好い意味でも、悪い意味でも、霊的に敏感になるので、不安になったり、恐怖感を感じたりすることもある。

このレイ・ラインは、太陽に関連した地球の霊的なエネルギーを帯びているばかりでなく、ほかの宇宙や星々に関連したエネルギーにもつながっている。

地球のレイ・ラインにそって存在するカミーノは、フランスに始まりピレネー山脈を超えて、北スペインを東から西へと延び、サンチャゴ・デ・コンポステーラに世界的に有名な素晴らしい大聖堂が建っている。

そこには聖ヤコブの遺骨が埋葬されているといわれている。

わたしはかつて一度も宗教的であったことはなく、そのかわりに霊性を探求するほうを選んできた。

そのために、わたしがカミーノに興味をもったのは、レイ・ラインエネルギーそのものと、800キロの道のりに徒歩で挑み、巡礼というものが要求している、我とわが身をどうしようもない状態に追い込み、弱みをさらけ出すというところにあった。

神と自分自身に対して完全に降伏する体験をしたいというのが、この道を歩きたいという人たちのほとんどの動機なのである。

カミーノを歩かなければならないという最初の思いは、1991年、ブラジルで起こった。

わたしの30年来のマネージャーが、手書きで差出人の名前が書いていない手紙を届けてくれた。

私は彼を信頼していて、彼が重要だと直感した場合、わたしは彼の言うことを聞くことにしている。

今世界で体験されている非常に多くの苦しみは、自分の中にこれまで詰め込んできたものを空にし、将来、私たちが本来的に享受すべき喜びのための空間を作る作業である、とわたしは信じている。

私たちは人間として、喜びを追求する道徳的な義務がある。

そうすれば、神と同調できるのだ。

しかし、わたしたちは自分について理解していることのもっと奥にあるものを認めなければならない。

なぜならば、そこに、私たちの対立、孤立、混乱、にくしみ、神からの乖離の歴史があるからだ。

もしむかしの感情と平和的関係を結ぶことができれば、わたしたちは喜びを追求する道義的義務に沿っていきる能力をもつようになると、わたしは思っている。

カミーノに沿って西方への旅をしている間、わたしは時間をさかのぼって、今の私と私たちを今のようにした体験が、まさに始まった場所へ向かっているような気がした。

それは神話的でかつ想像上の体験だったということができる。

でも、想像や神話とはいったい何なのだろうか?

意識がつくりだすすべての幻想は、何らかの記憶に基づいているのだ。

さもなければどうしてそこにいるのだろうか?

(抜粋ここまで)

と、書き綴っているうちに、

アムステルダム、スキポール空港に到着しました。

11時間15分のフライトでしたが、

休む間もなく、

トランジットでマドリードに!

眼下には、

スペインの褐色の大地が広がってきました。

 

またまた機内食タイム。

実は、エコノミーだったのですが、坂上さんのご主人がビジネスクラスを譲ってくださり、恩恵を受ける事ができました。

 

ビジネスクラスの機内食は、ビーフステーキ。

上質なお肉を堪能しました!

そして、スペインに行かれた方から、

とにかくオレンジジュースが美味しい、と言われていたので、

巡礼路で飲むのを楽しみにしていたのですが、

機内の飲み物にもあったので、早速飲んでみたところ、ビックリするような美味しさでした!

スペインでは、名産のバレンシアオレンジを生搾り100%が当たり前の国なのです。

日本では、果汁100%と言っても、濃縮果汁還元が主流ですので、国内ではほとんど飲みません。

ジュースバーなどで、ストレート果汁を提供する店もありますが、金額的には高くなります。

スペインでは、まるで水代わり!

これから毎日飲みたいと思います!

スペインの灼熱の太陽が地平線で迎えてくれました。

先程の話しに戻りますが、

今、世の中も混迷の時代を迎えて、多くの方が不安を抱えながら生きていると思います。

自然災害、経済問題、人権問題、政治的な問題、戦争の問題、健康の問題、人口減少の問題など、将来に対する不安は尽きません。

インド暦やマヤ暦が、2020年3月20日までしか記されていないのは、この日に人類が滅亡するのではないかとの説があります。

少し前までは、単に都市伝説だと思っていましたが、最近の異常気象による各地での被害状況をみても、地球に異変が起き始めていると感じざるを得なくなっています。
これからの人生を歩んでいく上で、自分の努力で克服できることと、どうしようもない事があります。
私の意識の奥底にある迷いや不安、視力ではどうしようもない局面に差し掛かった時の答えがここにあるかもしれません。
シャーリーマクレーンを始め、多くの方がカミーノで掲示を受けています。
今、この機内にいるのは、何かしらの掲示を受ける為に、レイラインを歩かさせられる運命なのだと確信しています。

何が待っているのか!

もうすぐマドリードに到着です。